閉経のスピリチュアリティ


「女性においての更年期を進化の現象とみなす唯一のの根拠は、

すでに子を産めなくなり、成熟して健康な老齢期を迎えた女性の存在が、

個人的なレベルだけでなく、種全体に何らかの恩恵をもたらすという

前提の上に成り立ちます。 それは私たちの知るどの種にも見られない形での貢献を意味し、

老齢の女性(そして中年の女性)がこの役割を果たしてきたのです。

私が知る限りでは、この解釈が成り立つのは、上にも述べたように彼女たちが 「知恵の宝庫」としての役割を持つからであり、とりわけ若者たちの指導者として 彼女たちが持つ独特の働きによると考えられています。

ーーーーー中略ーーーーー

それは霊長類において、子宮とは関係のない次元で種全体の生存にさらなる

恩恵をもたらす方法を獲得していたのは、彼女たちだけだったからであります。 彼女たちは記憶することができ、思考することができ、

そしてこれらの思考や記憶を伝達することができたのです。」

「更年期を通して霊化する女性」メリッサ・アシレム

この本は閉経後を渡っていくのに、実用的にも精神的にも大きな助けになる。 自分の体に何が起こっているのか、私たちは知らなさすぎると思うのだ。

性徴期がやって来くれば、男の子も女の子も自分の体や心の大きな変化に

ついていくのが本当に大変だ。

女の子は、ぺったんこだった胸がふくらみはじめ、生理が始まって、 柔らかな体の曲線は蛇のように艶やかで、ツルツルだったところに毛が生えてくる。 異性のことが気になって日常生活はそれでいっぱいいっぱいになり、

親が天敵に変わったりして。

やがては誰かと結ばれ、子供を産んだり育てたり、 キャリアを産んだり育てたりする人もいるだろう。 泣いて笑って恋をして、女の盛りは忙しい。

体内で微量に分泌されながら人生をもコントロールしている各種「ホルモン」は 平常を保つことよりも、波乱万丈のサバイバルへと導いているんじゃないだろうか。 気分と体調、そしてホルモンは分かち難く連動している。

女の体の奥、意識の裏に潜む生き物としての野生が人生の導き手で、

創造のための、おびただしい赤い鮮血を流しながらも命を失わないという、

驚異的ないのちの営みである月経をやってのけるのも、ホルモンの仕業だ。

流れる赤い血には、いのちの秘密の暗号がセットされている。 月の満ち欠けとともに、星々が囁く秘密の言葉を身のうちに聞きながら 肉体も精神も更新する。

閉経するということは、大いなる宇宙の運行を身のうちに納めて、

その秘密の言語を二度と聞き流すことがなくなるということ。 生殖の輪を離れて、生き物としてのミッションから離れて、 身体の野生を成熟させよと、時の鐘が鳴り響く。

霊化への、スピリチュアルに生きよという宇宙からの合図の鐘の音。

血の秘密、生命の秘密を身のうちに保持した老齢の魔女たちは、

尊敬されて恐れられた。だからこそ、中世の魔女狩りでは、畑を養うのに 必要な星の運行、薬草やお産の神秘的な知恵を知る高齢の魔女が、

最初に標的にされた。

現在に至っても、もう子供を産めない、女としての価値を失ったのだから、と、

高齢の女たちの言葉や知恵に耳を傾ける人はほとんどいない。 高齢の女たちもまた、自分たちの権威をすっかり明け渡してしまっており、 責任を担おうという気概を失ってしまったのだとしたら 魔女狩りのトラウマは癒えることもなく、女たちの意識の中で フラッシュバックを繰り返し続けるだろう。

癒しを必要としているのは、女たち全体の意識に定着したPTSDだ。

今がその時だ。

閉経した女たちは若い娘や母親たちを支え、導き、「知恵の宝庫」 としての経験を分かち合って、伝えていくというミッションを

果たす時がやってきた。 身体は土に還る準備を始めたとしても、知恵は反比例して 成熟して完成へと向かっていくのだから。 この時を逃してはいけない。

続 クンダリーニと蛇と女たち→

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